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確定申告前に要チェック!フリーランスの領収書を正しく整理・管理する方法
確定申告前に要チェック!フリーランスの領収書を正しく整理・管理する方法
2024年10月17日
#確定申告
#経費

フリーランスにとって、確定申告は避けて通れない年に一度の重要なイベントです。その中でも特に重要なのが「領収書管理」です。領収書を紛失することは、まさにお金を落としてしまうことと同じくらい痛手となることもあります。なぜなら、経費として売上から控除できるはずの分を失い、結果として課税所得が増加するからです。

フリーランスや個人事業主にとって、領収書の整理・管理は業務の一部と考え、軽視してはいけません。本記事では、そんな大切な領収書管理の基本や役立つツール、実践的なコツを紹介します。

目次
1領収書が確定申告に与える影響
2経費計上の基本ルール
3フリーランスが整理すべき領収書の種類とは?
4経費にならないものと注意点
5領収書整理の基本ステップ:いつ、どうやって保管するべきか
6紙の領収書とデジタル領収書の管理方法
7領収書の保管期限と法律に基づく保存ルール
8確定申告時に役立つ!領収書整理の実践的なコツ
9失くしてしまった領収書への対応策
10まとめ:正しい領収書管理がフリーランスの節税に繋がる理由

領収書が確定申告に与える影響

領収書はフリーランスが確定申告を行う際に、経費として計上できる書類です。正しく管理されていない領収書の場合税務署で認められず、無効となる可能性があります。結果として課税所得が増え、支払わなければならない税金が増えてしまいます。

領収書が管理されていれば、経費として認められた分、課税所得が減ります。結果、所得税や住民税の負担も減少します。領収書管理は税務調査時にも証拠として不要なトラブルを防ぐことに役立ちます。

経費計上の基本ルール

確定申告で経費として計上できるのは「事業に関連する支出」に限ります。経費計上の基本ルールとして以下のポイントに注意が必要です。

1.業務に直接関連する支出
仕事をするにあたってかかった費用。例えば、クライアントとの打ち合わせにかかった交通費や仕事で使用するPCの購入費が該当します。

2.プライベートと仕事を区別する
プライベート費用と仕事での支出は区別が必要です。例えば家賃や光熱費において、自宅兼事務所で利用する場合、業務で利用した割合のみ計上する必要があります。

3.領収書の保存
経費として認められるためには白色申告では5年間保管する必要があります。

フリーランスが整理すべき領収書の種類とは?

フリーランスが確定申告の際に整理すべき領収書は、仕事に関連する支出を証明するためです。
以下が主な領収書の種類です。
1.交通費
クライアントとの打ち合わせにかかった交通費。電車、バス、タクシー、飛行機などの利用分が含まれます。

2.通信費
仕事用に使用しているインターネットや電話の通信費が経費となり電話料金やプロバイダー料金の領収書が対象となります。

3.事務用品等
仕事で使用する文房具や用紙、パソコンやスマートフォンなどの購入費が対象となります。

4.外注費、委託費
他の専門業者に外注した支払いを経費として計上できます。外注費用の支払証明書や領収書が対象となります。

5.家賃の一部
自宅兼事務所として利用している場合、仕事場として利用した割合のみ計上可能となります。家事按分という方法で算出します。

6.交際接待費
クライアントとの打ち合わせや会食にかかった費用は「交際費」として経費に計上可能です。ただし、個人的な食事や友人などは経費に含まれません。

7.広告宣伝費
自分のビジネスを宣伝するためにかかった費用。例えば、ウェブ広告費、名刺の作成費は経費として計上可能です。

経費にならないものと注意点

経費とならないものは以下の3点あります。
1.事業と関連のない費用
プライベートの支出など事業の売上に繋がらないものは経費にはならないので注意しなければなりません。

2.法人税や法人住民税
会社が支払う法人税や法人住民税は「法人税、住民税及び事業税」という勘定科目で費用に計上しますが損金にはなりません。
また、個人事業主の場合、所得税や住民税などを支払う義務はありますが、これらも経費として計上することはできません。

3.個人の社会保険料
個人事業主は国民健康保険と国民年金などの社会保険料を支払う必要がありますが、これらの経費にはなりません。
家族従事者についても同様なので、注意しましょう。

領収書整理の基本ステップ:いつ、どうやって保管するべきか

毎月の整理と仕分けの重要性
紙の領収書を整理するのに2つの方法があります。

・効率重視タイプ
封筒やファイルに入れて収納する。
メリットとしては1番早く、簡単に整理できる。しかし、後々領収書を探すときに見つけにくいというデメリットがあります。
そのため、領収書が少ない人や確定申告などの経費精算の期日が迫っている方が当てはまります。

・きれいに整頓タイプ
ノートやA4用紙に貼って収納する
メリットとしては、あとで領収書を探すときに見つけやすく、領収書を紛失もしにくいため、税務調査が入った際に証拠資料として信頼性が高くなります。
デメリットとしては整理するのに時間がかかります。
領収書が多い方や事業規模が大きい方にお勧めです。資料としての信頼性が高くなるため、個人として会社として整理がしっかりしていると印象よく感じられます。

紙の領収書とデジタル領収書の管理方法

紙の領収書の管理方法
紙の領収書は依然として多くの場面で使われていますが、その管理は煩雑になりがちです。通常、紙の領収書を整理するためには、以下のステップが必要です。

ファイリング:領収書をカテゴリー別に分類し、ファイルや封筒に保管。
定期的な整理:時系列順に並べ直し、必要な情報を確認。
バックアップ:紛失を防ぐために、領収書のコピーを取るか、スキャンしてデジタル化する。

デジタル領収書の管理方法
デジタル領収書は、クラウドベースのツールやアプリを使うことで効率的に管理できます。以下は一般的なデジタル管理の方法です。

スキャン・写真撮影:紙の領収書をスキャンし、PDFや画像として保存。
クラウドストレージ:Google DriveやDropboxなどのクラウドサービスを使って領収書を保存・共有。
経費管理ツール:Freeeや弥生などの専用ソフトで、データを自動入力・仕分け。

デジタル領収書は2022年1月の電子帳簿保存法の改正以降は、電子データとして受け取った領収書のデータ保存についても電子のままで保存することが義務となりました。

 

領収書の保管期限と法律に基づく保存ルール

領収書の保存期間は、法人と個人事業主、また電子か紙かによって異なります。
法人:法人税法により、法人税申告の証明書類として7年間の保存が義務付けられている。
ただし、欠損金額が生じた事業年度や災害損失欠損金額が生じた事業年度は10年間の保存が必要となります。

個人事業主:所得税法により、青色申告の場合は7年間、白色申告の場合は5年間の保存が求められています。
ただし、前前年分の所得が300万以下の場合は5年間の保存となります。

電子データ:電子帳簿保存法により法人は基本7年(最長10年)、個人事業主は原則5年、(最長7年)の保存が求められています。

領収書管理をスムーズにするツールやアプリの活用法
代表的なツールに以下のようなツールがあります。
freee(フリー)
特徴:freeeは、会計処理を自動化する機能が充実しているクラウド会計ソフトです。スマホで領収書を撮影すると、経費が自動で仕分けされ、経費の記録が簡単に行えます。特に、フリーランス向けにシンプルなインターフェースが設計されており、確定申告の書類作成までスムーズに進めることができます。
おすすめポイント:銀行口座やクレジットカードと連携でき、取引を自動で取り込むことが可能。また、e-Taxとも連携しており、電子申告も簡単に行えます。

Money Forward(マネーフォワード)クラウド確定申告
特徴:Money Forwardは、家計管理アプリでも有名ですが、フリーランス向けのクラウド会計ソフトも提供しています。領収書をスマホで撮影すると、AIが自動的に経費を仕分けてくれます。また、確定申告に必要な書類作成機能も備わっており、スムーズな申告が可能です。
おすすめポイント:様々な銀行やクレジットカードと連携し、取引データを自動的に取り込むことができます。また、ファイナンス全般を管理できる点が強みです。

弥生(やよい)オンライン
特徴:弥生オンラインは、長年の信頼と実績を誇る会計ソフトで、フリーランス向けのオンライン版も提供しています。領収書の管理機能はもちろん、確定申告に必要な書類作成や税務サポートも充実しています。初心者にも優しい操作性で、初めての確定申告でも迷うことなく進められます。
おすすめポイント:サポート体制が充実しており、電話やチャットでのサポートを利用しながら確定申告を行えます。また、コストパフォーマンスも高く、長期的に使いやすいツールです。

自動仕分けやクラウド管理のメリット
デバイスを選ばない
クラウド会計はインターネットに接続できるデバイスならどの端末でも利用ができます。パソコンはもちろん、タブレット、スマートフォンからでもデータにアクセスでき、会計処理が出来ます。

どこでも会計処理ができる
クラウド会計はどこでも利用でき仕事場ではなく外出先、自宅でも対応できます。

自動バージョンアップしてくれる
税制改正があったときもソフトの更新が必要なときも自動で対応してくれるためユーザーは対応することはありません。

他のシステムとの連携ができる
クラウド型のPOSレジや請求書システムなどと連携ができ売上の計上もしやすくなり、入力の手間も削減。

決算・確定申告の作成が簡単にできる
クラウド会計を利用すれば、決算書や確定申告書の作成が簡単にできます。必要事項を順番に入力していくだけで作成できます。

確定申告時に役立つ!領収書整理の実践的なコツ

確定申告をスムーズに進めるための良う収書整理の実践的なコツを紹介します。
これらのポイントを抑えることで良う収書整理がさらに効率的になります。

経費カテゴリーごとの分類法
領収書は経費カテゴリーごとに分けて整理することが大切です。例えば交通費や、通信費や事務用品費、外注費などのカテゴリーごとに分けておくと、後で確認する際に便利です。アプリを利用すれば自動でカテゴリー分けされますが手動でのチェックも重要です。

領収書には簡単なメモを
領収書には利用した目的やプロジェクト名などの簡単なメモを残しておくことで後々見返す際に役立ちます。経費として申請が可能かどうか曖昧な際にその支出を明確に記しておくと、税務署からの問い合わせにも対応しやすくなります。

定期的に整理する習慣をつける
領収書は月末や週末に定期的に整理する習慣をつけると確定申告時に慌てず対応できます。溜まった領収書を一度に処理しようと大変ですが定期に処理することで作業が簡単になります。

失くしてしまった領収書への対応策

領収書を紛失したら再発行、またはレシート、出勤伝票・支払い証明書で代用できます。
もし、紛失した場にはまずは再発行してもらえないかを聞いてみましょう。再発行してもらえない場合にはレシートや出金伝票を領収書の代用にできます。
病院での支払いは支払い証明書を有料で発行してもらうことで証明できます。

書き忘れや記入ミスの回避方法
フリーランスの仕事では、様々な経費が発生しますがその支出を正確に記録しておかないと確定申告時に不備が生じることがあります。
その場で領収書を確認する習慣
支払いが発生したときに、領収書を受け取ったら即座にその場で内容を確認することが大切です。
確認事項として日付、金額、取引先の名称が正確に記録されているか、そして何に使った支出なのかを明確にするために支出の目的を手書きメモとして残しておくと後々便利になります。

まとめ:正しい領収書管理がフリーランスの節税に繋がる理由

フリーランスにとって領収書管理は節税のための重要な要素です。適切に整理し管理することで確定申告の際にもれなく申請でき結果的に税金を削減することができます。

申告書類に抜け漏れが発生した場合経費控除を最大限に活用することができません。例えば、交通費や通信費、事務用品費などの経費が確定申告で漏れてしまうとそれだけ課税所得が増え納税額が増えます。

さらに、領収書の管理が適切であることは税務調査のリスクを回避するために重要です。税務署から指摘を受けた場合、領収書がしっかり保管され適切に経費として計上されていることを示すことで不正や過失を疑われるリスクを減らせます。反対に領収書の紛失や内容に不備がある場合調査の結果として過小申告加算税や延滞税が課される可能性があります。

正しい領収書管理はフリーランスの余計なトラブルを防ぐ基本的なステップです。記入ミスや書き忘れを防ぎ会計ツールを活用いて効率的に管理することで確定申告がスムーズにさらに節税効果も最大限に引き出せます。

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